2023年、今年も残り少なくなりました。
今年は、市街地でのクマ出没被害が多発しました。
山の木の実の不作が要因として指摘されていますが、これほどまでに里山や市街地に出没してくるのは異様です。
クマは本来、人を見れば逃げる臆病な生き物だと思っていましたが、市街地のバス停でバス待ちをしている学生を、新聞配達の人を、畑で農作業をしている人を後ろから襲ったりしています。私は、今まで考えたこともありませんでした。
私は専門家ではありませんが、クマが好む柿、栗、コナラなどが多い人里に下りてきて、一度その味を、占めてしまって度々訪れるようになってしまったのでしょう。
よく言われているのは、里山の過疎化により田畑を管理維持する人が減り、
山と里山との緩衝地が無くなったことも、一つの大きな原因だという事です。里山の過疎化の為,街に近いところで育ち、人間を怖がらない都市型クマ(アーバンベア)も登場しています。
今年、環境省による11月末現在のクマによる人的被害発生状況は、青森県10件11人。岩手県44件47人。秋田県62件70人。福島県14件14人。宮城県3件3人。山形県5件5人。合計193件212人。(うち6人死亡) 石川県では12月15日に、女性が襲われています。
市街地に出没したクマが、駆除されることがあります。一部の人から「クマを殺すのは可哀想」と言う意見が出ています。
私は、駆除は仕方ないことだと思います。
その地域の人々は毎日、クマ出没に怯えながら生活しているのです。
やはり、地域の人々の安全が第一ではないでしょうか。
クマと人間が、安心、安全に共存出来るような環境づくりを、行政も学者も一般人も一緒になって考えて行くことが大切だと思います。
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